9月初旬の地域住民向け現地説明会が終わり、鬼越古道の整備が本格的にはじまりました。文化財コンサルタントの高橋拓さんの指揮のもと、消えてしまっていた平清水側の急斜面のルートを復元させ、歩きやすい道を作っていきます。
まだ道があった頃を知る、実際にそこを歩いたという古老たちが言うには、当時の道は九十九折りになっていたんだそうです。それによってこの急斜面を上り下りしていた。なので、僕らも彼らの言葉どおりに九十九折りを再現したい。
そこで僕らが選んだ方法は以下のとおり。
まずは道のない急斜面に山側を少し削りながら道をつけていきます。無理なく上り下りできるルートで。当然木が生えているので、うまく避けながらルートを確定していくのは意外に難しいです。そして、九十九折りの曲がり角には、数段の階段を作って180度折り返すというのを繰り返していく。建材は、最初は木材を使おうかと思っていたのですが、加工や運搬など色々と大変なので、今回は竹を使うことにしました。竹ならすぐ近くに竹藪があるし、持ち運びも比較的楽だし。
森の整備も古道の整備も、いつもは素人ばかりでやっているのですが、今回ばかりはプロの大工さんの助けを借りながら進めています。さすが「餅は餅屋」のようで、どんどん道ができていきます。道の整備は年内のあまり寒くならないうちに終える予定でしたが、予定よりも早く終わるかもしれません。
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